見込み客をファン化させるLINE公式アカウント活用法

はじめに

あなたのLINEにはLINE公式アカウントはいくつ登録されていますか?
※ちなみに私は50以上登録していました!

LINE公式アカウント(旧LINE@)は、
主に企業や店舗が活用しているツールのひとつ。

ユーザーとの1対1でのチャットはもちろん
キャンペーンやイベント情報、
クーポンなどの一斉配信ができ、
企業や店舗と顧客とをつなげるために
欠かせないツールとなっています。

「LINE公式アカウント」と「SNS」

SNSはオンライン上での情報共有や
コミュニケーションを目的としたツールで
InstagramやX(旧Twitter)、YouTube、Facebookなどが代表的です。

投稿やシェアを通じて、
多くの人々と情報を共有し、
コミュニティを形成することができます。

実はLINE公式アカウントも、SNSの一種
しかし、他のSNSとは異なる特徴があります!

SNSには2種類ある

SNSには大きく分けて
プッシュ型プル型の2種類があります。

 LINE公式アカウント

 企業や店舗など売りたい側のタイミングで情報を発信。
 現時点では興味のないユーザーにも積極的に
 情報を届けることができます。

 SNSではありませんが、「メールマガジン」も同じです。

 Facebook、Instagram、X、YouTube等

 企業や店舗は、顧客が求めているであろう情報を発信。
 ユーザーは発信されている多くの情報の中から、
 興味・関心のあるものを自分で検索します。

LINE公式アカウントを使うことでどんな効果があるの?

プル型SNSの場合、情報を発信しても
ユーザーがアプリやページを開かなければ、
気付いてもらえないケースもあります💦

しかしプッシュ型SNSである「LINE公式アカウント」では
・商品やサービスを売りたい側のタイミングで情報発信ができる
・ベストなタイミングで情報を配信すれば即購買に繋がることがある

というメリットがあります。

また、LINEユーザーは9,000万人超え
国内ユーザー数No.1のSNSであり、
幅広い年齢層が利用しているため
多くの年代に向けて情報発信が可能です。

さらに、LINEの開封率は約80%
みなさんもLINEが届いたら大体その日のうちに、
遅くとも2、3日中にメッセージを開封しませんか?

ブロックされない限りは100%情報が届き
開封率も非常に高いため
他のSNSよりも情報伝達にぴったりなのです!

LINE公式アカウントの基本設定

ここからはLINE公式アカウントの基本設定についてお伝えしていきます。

アカウントの作成方法

①LINE公式アカウントの開設ページにアクセス

LINE公式アカウントのトップページにアクセス。

「LINE公式アカウントをはじめる」
または「アカウントの開設」をクリックします。

②ビジネスIDを作成する

「LINEアカウントで登録」
または「メールアドレスで登録」をクリックします。

③アカウントを登録する

◆LINEアカウントで登録する場合
個人のLINEアカウントにログインします。

◆メールアドレスで登録する場合
メールアドレスを入力すると登録用のリンクが送られてきます。

④アカウント情報の入力

LINE Business IDが開設され、
「LINE Official Account Manager」(管理画面)にログイン出来たら、
LINE公式アカウントの作成画面が表示されます。

アカウント情報、業種などの必要項目を設定し、
最後に確認ボタンを押します。

④入力内容の確認、作成完了!

入力内容の確認画面が出てくるので、
内容に問題がなければ完了するボタンを押して
作成完了です。

プロフィールの最適化(写真、説明文など)

アカウント作成が完了したら、
プロフィール写真やお店やサービスの基本情報を
入力しましょう。

プロフィールはアカウントの顔!

第一印象をUPし、
集客につながるプロフィールを意識することが
大切です。

顧客を引き寄せる、ダイレクトレスポンスマーケティングの導入

LINE公式アカウントを運用するには、マーケティングの知識も重要です。
ここではダイレクトレスポンスマーケティングについてお伝えします。

顧客を引き寄せる「ダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)」とは?

ダイレクトレスポンスマーケティングとは
商品やサービスを売りたい側が発信した情報に対して
レスポンスがあったユーザーにのみ、
直接商品やサービスを販売することです。

わかりやすい例で言うと、テレビ通販。

商品の情報を発信し
興味のあるユーザーが問い合わせをする、
そのユーザーに対して商品を売っていく
という形です。

自発的に反応したユーザー、
すなわち将来的に商品を買ってくれる可能性が高い
「見込み顧客」のみをターゲットとできるため、
非常に効率がよい方法とされています!

DRMの基本原則

ダイレクトレスポンスマーケティングには
3つの原則があります。

STEP1:集客

商品を売るためにはまず、
見込み顧客を集めなければはじまりません。

見込み顧客を集め、リスト化していく。

そのために広告を流したり、
無料サンプルを配布したり、DMを送付したり…
様々な手法を使って集客を行います。

STEP2:育成

見込み顧客になれば
いきなり商品を買ってくれるか?
というとそうではありません。

商品やサービスをを購入してもらうためには、
その魅力を伝えて信頼関係を構築していく必要があります。

会員限定の特典や、
顧客にとって有益な情報を発信するなど
継続的にアプローチすることが大切です。

STEP3:販売

集客、教育が十分に行えている状態であれば、
顧客は商品やサービスについて十分に理解し、
「買いたい!」という気持ちが高まっているはず。

その状態まで購買意欲が高まれば、
スムーズな販売が可能となります!

LINEでのDRM戦略

ダイレクトレスポンスマーケティングを
行うにあたっての三原則をお伝えしましたが、
この三原則すべてを一つのサービスで
行うことが出来るのがLINE公式アカウント

☑LINEは慣れ親しんだツールのため登録を促しやすく、集客がしやすい(集客)
☑メッセージ配信機能を使用して、商品やサービスについて案内できる(教育)
☑販売の案内まで自動でできる(販売)

一度販売したら終わりではなく、
その後も継続的に情報発信ができるため
リピーターの獲得も可能となります。

さらに、
これらの機能を基本無料で使用できるところが
非常に魅力的なポイントです。
(※メッセージ配信数:200通以内/月)

自動メッセージの設定

LINE公式アカウントの自動メッセージ設定についてお伝えしていきます。

あいさつメッセージの作成

LINE公式アカウントを作成したら、
早速あいさつメッセージを設定しましょう。

あいさつメッセージは、
お友だち登録してくれたユーザーに
一番最初に届くメッセージ。

アカウントの第一印象を決めるのはもちろん、
友だち追加後すぐに配信されるため読まれる可能性が高い!

構成は以下のような内容がおすすめです。

①アカウントの自己紹介や
②今後の発信内容
③アカウント内でユーザーができること
④クーポンなどお得な情報

【友だちの表示名】を入れて呼びかけたり、
改行や絵文字などを用いたりして、
読みやすいメッセージを作成してみてください!

自動配信メッセージの戦略とスケジューリング

LINEアカウントでは
自動配信メッセージを設定することが出来ます。

では、このメッセージいつ配信するのが
一番開封率が高くなると思いますか?

ネット上で
『LINE公式アカウント 配信時間』と検索すると
よく「9時・12時・18時・21時の金曜日がいい!」と出てきます。

「じゃあ、金曜日の12時に配信しよっと♪」
と思ったそこのあなた。

本当にそれで大丈夫でしょうか?

確かに上記の時間帯は
通勤・通学・昼休憩・寝る前の自由時間などにあたり
スマホを使用している人が多いと思います。

しかし、売りたい商品やサービスは
誰をターゲットにしたものでしょうか?

ビジネスマン、主婦、学生、シニア、企業など…

ターゲットを明確にし、
そのターゲットのライフスタイルまで
ある程度想定してスケジューリングするのが
開封率アップのコツです!

コンテンツ発信のコツ

いよいよあなたのサービス・商品を宣伝するためのコンテンツ発信についてお伝えします。

購買行動&ファン化を高めるコンテンツの作り方

コンテンツとは、
色々な意味に捉えられがちですが
要約すると「情報」という事です。

正直、
ざっくり分類すると似たような商品や
サービスはごまんとあります。

ただ商品やサービスの情報を
発信するだけでは差別化にはつながらず
埋もれてしまうのです。

ユーザーにとって
いかに有益な「情報」を発信するか?

それがユーザーの購買意欲につながり、
ファン化にもつながります。

コンテンツ作成の際に意識したいのは、
ユーザーの視点に立つこと!これ一択です!

・ユーザーが何を求めているのか?
・どんなタイトルやデザインにすれば目をひくのか?

この辺りを意識してみてください。

もちろん、売りたい商品やサービスの
コンセプトなどを大前提にしたうえでですが…

ユーザーの視点に立って
コンテンツを作成することがファン化、
ひいては商品やサービスの購入につながると言えます!

ユーザーの反応を引き出す質問やコールトゥアクションの使用

Call To Action(コール トゥ アクション)、
略してCTAは「行動喚起」という意味です。

Webサイトに訪れたユーザーに対して、
起こしてほしい行動を誘導することを意味しており、
その多くはボタンやリンクの形です。

よくあるのは
「お申込み」「資料請求」「会員登録」「見積依頼」「メルマガ登録」などですね。

このようなボタンやリンクをサイト上で配置し、
次のアクションへ誘導させるのがCTAです。

CTAはユーザーにとって必要な要素と言えます。

なぜCTAを配置するのか?

CTAを配置する理由は大きく分けて2つ。

まず一つ目はユーザーにとって必要だということ。

例えば、
サービスについて気になっているのにもかかわらず、
問い合わせボタンがなければどうですか?

問い合わせをするためには、
ユーザーはWEBサイト上の中から
該当するページを探さなくてはならない…

面倒ですよね。
買う気もなくなるかもしれません(笑)

逆にCTAが目立つ位置にあれば、
ストレスなく問い合わせが可能になります。

二つ目は商品やサービスを売りたい側にとって必要であること。

WEBサイトや広告を運用する根本的な目的は、
商品購入や資料請求などの最終成果を得ることですよね。

仮に「商品を買いたい!」と強く思っている
ユーザーが流入してきたとしても、
目的地(商品購入ページ)が見つからなければ、
離脱されてしまう可能性があります。

成果が得られなければ意味がありません。

CTAの反応はどうやって見る?

CTA設置の必要性については先述しました!

続いて、実際に設置した
CTAの反応の確認方法をお伝えします!

様々な手法がありますが、
その中でもよくつかわれるのが
ABテストヒートマップツール。

ABテスト
CTAのデザイン・テキスト・配置などを変えたA、BパターンのWEBページを実際に公開し、どちらのパターンがより反応がいいか検証する方法。

反応を見て、随時デザインやテキストを変更してテストを繰り返し、どのパターンがより良い成果を出せるか検証して、CTAの精度を高めていきます。

ヒートマップツール
サイトを訪れたユーザーがページ内でどのような動きをとったのか可視化できるツールです。
マウスの動き・クリックした場所・どこまでスクロールされたかなどがわかるので、どこがユーザーに刺さるのか、どこでアクションするのか、どこで離脱するのかなどの傾向を確認することが可能。

その傾向を基に、CTAを置くべき適切な位置を見つけることができます。

リッチメニューの活用

LINEのユーザビリティを向上するリッチメニューについてお伝えします。

リッチメニューとは?

リッチメニューは
LINEのトーク画面下部に固定で表示される
メニュー機能です。

常時表示されるので、ユーザーが注目しやすく、
リンクを設定することでHPや
予約ページなど外部サイトにも誘導が可能です。

リッチメニューを作成する際は
以下の手順で進めてみてください。

  1. リッチメニュー画像の構成を決める
  2. リッチメニュー画像を作る
  3. リッチメニューを設定する

ユーザーにとって有益なメニュー構成

リッチメニューを作成する際は、
まず構成を考える必要があります。

その際には、まず目的を明確にすることがひとつ。

・商品を購入してもらいたい
・情報を整理したい
・次回の来店を促したい
・問い合わせや予約などを自動化させたい

などですね。
そのうえでユーザーにとって
使いやすい構成であることが必要です。

シンプルで見やすいデザインであることはもちろんですが、

情報を整理し、重要な情報は
目立つ位置に配置するなどを意識してみてください。

リッチメニューの設定

リッチメニューは
Official Account Managerの
[トークルーム管理]>[リッチメニュー]から設定可能。

作成したデザインに該当する情報を入力していきます。

無料ツール「プロラインフリー」の導入と活用

無料で使える拡張機能「プロラインフリー」についてお伝えします。

プロラインフリーの機能紹介

プロラインフリー、
通称プロラインをご存じですか?

公式LINEアカウントの拡張ツールは
いくつかありますが、プロラインは無料で利用が可能!

実はLINE公式アカウントの基本機能だけでは、
複雑なステップ配信の設定が出来ません。

プロラインをLINE公式アカウントと連携させる事で、
無料でLINEのステップ配信できるようになります。

たくさんの機能が搭載されたプロライン。
その中でも、弊社でもよく使用している人気の機能3つをご紹介します。

①高性能なステップ配信機能

先述したように、LINE公式アカウントの基本機能だけでは、
複雑なステップ配信の設定が出来ません💦

プロラインでは月のメッセージ数に縛りがなく、
無制限でLINEステップ配信ができます!

最初に面倒な設定を済ませておくと、
あとは自動で配信してくれるのでとっても楽!

②友だち追加したユーザの画像や名前を確認できる

LINE公式アカウントでは
相手からメッセージが送られてこない限り、
友だち追加してくれたユーザーの情報を得ることはできません。

これが、プロラインフリーを導入すると、
友だち追加したユーザの画像や名前、友だち追加日を
簡単に確認できるようになります。

②細かなセグメント配信ができる機能

セグメントとは、条件ごとに区切ったまとまりのこと。

LINE公式アカウントには、
メッセージを送信する友だちを
条件で絞り込む「セグメント配信
という機能があるのですが、細かい分類が出来ません💦

プロラインフリーは
基本機能で細かいセグメント配信が可能!

顧客の属性や行動に合わせた情報を
配信できるのが最大のメリットです!

よくある質問(FAQ)セクションの開設

プロラインフリーを利用したFAQセクションの開設についてお伝えします。

ユーザーの疑問を解消するためのFAQ戦略

FAQとは、Frequently Asked Questions(フリークエントリー・アスクド・クエスチョンズ)を略した言葉です。
日本語に直訳すれば、「頻繁に尋ねられる質問」つまり「よくある質問」ということです!

FAQを設置することによるメリットは多数あります。

☑ユーザーの疑問を解決できる
☑問い合わせ件数の減少
☑サービス品質の向上や改善
☑問い合わせ対応時間の短縮化

購入を悩んでいるユーザーがFAQを見ることで疑問を解消することが出来たとしたら、購入決断に一歩近づくと思いませんか?

実際にその段階では購入に結びつかなくても、購買意欲の向上には貢献してくれるはずです。

「こんなのあればいいな」オプション機能の活用

プロラインフリーを活用したオプション機能についてお伝えします。

アンケートと限定プレゼントの自動配布

アンケートは友だちの情報を取得したり、
回答内容に応じた配信内容に
分岐させたりなど活用できるシーンが様々!

“アンケートに回答してくれた人には○○をプレゼント”

という形でユーザーにとって
メリットがあれば回答率のアップも図れます!

見積もり診断ツールの作成と運用

友だちがキーワードを送った瞬間に
あらかじめ作成し設定したコンテンツを
自動でその友だちへ送ることができるキーワード応答メッセージ

この機能を用いて見積もり診断ツールの作成も可能。

ユーザーが該当する選択肢を順に選んでいくことで
それぞれにあった回答を準備することが可能です!

個別相談とセッションのスケジューリング

リッチメニューに設定した
個別相談への申込ボタンから
セッションのスケジューリングも可能!

申込みいただいた方に個別で連絡する方法や
予約管理システムと紐づけする方法などで
スケジューリングが可能です!

そもそもLINEにどうやって集客するのか?

LINE公式アカウントの集客についてお伝えしていきます。

①LINE誘導のランディングページを制作

友だち追加してくれるユーザーを増やすためにランディングページ(LP)の存在は欠かせません!

LPを作成することで商品・サービスの魅力やメリットを伝えることが出来る。
逆に言うと、LPがなければオンライン上でユーザーが商品について詳しく知る機会はほぼないと言っても過言ではありません。

よく知らない商品を、いきなり購入しようとは思わないですよね。

②LINEのQRコードを掲載したPOP・チラシ等

実際に商品やサービスを販売している店舗があるのであれば、
初めに取り入れたいのがLINE公式アカウントのQRコードが掲載されたPOPの掲示です。

店内の目につくところに掲示し、スタッフから直接声掛けなどを行うことが出来ればさらに追加率は高まります!

実店舗がなくても、配布チラシや名刺などに掲載するのも有効的。

オンラインだけでは繋がれないユーザー層の獲得も可能です。

③HPやSNSで掲載&呼びかけ(プロフィール&ハイライト機能)

HPやSNSにもLINE公式アカウントのお友だち追加ページのリンクを掲載することが出来ます。

InstagramやTikToknなどであればプロフィール欄にリンクの貼り付けが可能、また、Instagramのストーリーハイライト機能を用いることで、SNSからの友だち登録増加も見込めます。

自社で運用しているアカウントがあればぜひ掲載しておきましょう!

④広告運用(リスティング広告やfacebook広告)

いくらかの費用を投入して広告をかけるのも一つの方法です。

ユーザーが検索したキーワードに連動して
検索結果にテキスト形式で表示されるリスティング広告

Facebookのフィードやストーリーズに
出稿できるFacebook広告

これらの広告と組み合わせることで
LINE公式アカウントへの登録を誘導するという方法もあります。

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。

LINE公式アカウントの登録方法から
見込み客をファン化させる活用法まで
多岐に渡ってお伝えさせていただきました!

登録や運用も簡単で多くのユーザーに浸透したツール。

さらに集客や販促に便利な機能が揃った
LINE公式アカウントをうまく活用して
あなたのビジネスの発展に役立ててください!

この記事を書いた人

西澤颯

Webマーケティング会社である株式会社Galewest代表取締役。元々ライターとして活動していた経緯もあり、顧客に対する訴求への表現方法を得意とする。データと直感の両方を意識しながら結果の出るメディアを作ることをモットーとする。